青春の備忘録

12月──雪の降る日

 秋も過ぎ、冷たい風が体に染みる。
 朝7時半の教室はまだ暖房も点いていなくて、部屋の中でふうっと息を吐くと、白い息が上がる。
 段々と教室に入ってくるクラスメイトたち。
 空に太陽が高く登り始めるにつれて人が多く通う廊下。
 そんな毎日があっという間に過ぎ、冬休みも近づいていた。
 もちろん勉強を頑張るクラスの私は、冬休みも課外授業に出ていたが。
 年末直前まで朝から学校へ行き、夕方に学校から出るという毎日が続いた。
 冬休みに学校に来ているのは1組から3組までで、いつも賑やかな廊下は、しんと静まり返っていた。
 「雪だ……」
 掃除を終えて片付けをしていると、窓の外には白く軽い雪が舞っていた。
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