青春の備忘録
「おー!」
教室に入るだけで、謎の拍手が起こる。
「ここ座ってください」
20数人の集団の前に、私用に用意されたとみえる椅子が置かれていた。
まるで幼稚園のクラスで本の読み聞かせをするときのような構図である。
とりあえず椅子に座って、手に持っていた楽譜を膝の上に置く。
「えっと……こうやって座っているだけなのもどうしようもないので……お喋りでもしますか」
目の前にいる人たちをざっと見回す。
「よし!田川さんと喋ろう!」
良太がそう言うと、なぜか歓声と拍手が上がった。
盛り上げ度は最高だが、肝心の盛り上がりのツボは謎である。
一番最初に口を開いたのは、サッカー部と思わしき人だった。
「えーっと、合唱部のライブって、今度いつあるんすか」
「7月の1週目だったかな?ライブがある時にはまたお昼休みにアナウンスすると思います」
教室に入るだけで、謎の拍手が起こる。
「ここ座ってください」
20数人の集団の前に、私用に用意されたとみえる椅子が置かれていた。
まるで幼稚園のクラスで本の読み聞かせをするときのような構図である。
とりあえず椅子に座って、手に持っていた楽譜を膝の上に置く。
「えっと……こうやって座っているだけなのもどうしようもないので……お喋りでもしますか」
目の前にいる人たちをざっと見回す。
「よし!田川さんと喋ろう!」
良太がそう言うと、なぜか歓声と拍手が上がった。
盛り上げ度は最高だが、肝心の盛り上がりのツボは謎である。
一番最初に口を開いたのは、サッカー部と思わしき人だった。
「えーっと、合唱部のライブって、今度いつあるんすか」
「7月の1週目だったかな?ライブがある時にはまたお昼休みにアナウンスすると思います」