青春の備忘録
 教室に戻ってすぐ、授業が始まった。
 「はい、じゃあ今日は昨日の続きから。教科書は125ページ、ノートも開いて」
 私はプリントや前のコマの授業で使った教科書やノートを慌てて片付けた。
 今のコマの授業は古典で、本当なら真面目に受けなければいけなかったが、私は今月から通い始めた塾の課題を内職していた。
 数学の出来があまりにも悪くなっていたので、学校の勉強だけでもカツカツだったが塾に通うことになり、その課題を済ませておかなければならなかった。
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