青春の備忘録
 朝7時半の教室にはまだ誰もいない。
 私は背負っていたギターを下ろして、自分の席に着いた。
 文化祭の後に提出の課題を済ませつつ、学校の1日が始まるのを待つ。
 またいつものように、教室に続々とクラスメイトが入ってきて、だんだんと賑やかになる。
 今日は授業がないこともあって、少し盛り上がっている。
 「日向子ちゃんギター持ってきたの!?」
 仲の良い女子たちが私の席の近くに来て、物珍しそうにギターを眺める。
 「今日ね、明日のステージのリハーサルがあるから持ってきたの」
 そうしてクラスメイトと話しているうちに、始業時間になった。
 朝のショートホームルームを済ませたら、早速作業に取り掛かる。
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