虜囚島
変わらぬ朝
私の日課は、朝一番にパソコンのメールをチェックすることだ。
いつから日課になったのかは覚えていないけれども、恐らく、母親とメールのやり取りをし始めてからだと思う。
チェックすると、必ず母からのメールが届いている。
送信時間を見ると、いつも早朝なのだから、驚きだ。
老人は早起きなのね…。
ふと、そんなことを思い、一人でにやけてしまった。
母に直接言ったら、どんな顔をするだろう?
きっと笑いながら怒るに違いない。
「結花へ
元気かな?
こちらは、いつもと変わらず平和だよ。
昨日、家庭菜園で採れた野菜を送っておいたから、食べてね。
食生活きちんとして、風邪引かないようにね。
毎日暑いでしょうが、今日も仕事頑張ってね。
母より」
平和って…。
随分表現が大袈裟で笑ってしまった。
「お母さんへ
こちらは毎日天気で、日差しが強いよ。
とても暑くて、南国にいるんだな~って思うよ。
お母さんも身体に気をつけてね。
結花
追伸
こちらも平和だよ。(笑)」
携帯で送れそうなメールを、なぜパソコンで送るのかというと、ここ遠見島は、本島から遠く、小さな島のため、携帯は島内しか通じないのだ。
当然、本島からの携帯も通じない。
パソコンだけは、海底ケーブルで回線を繋げており、使うことができるのだ。
いつから日課になったのかは覚えていないけれども、恐らく、母親とメールのやり取りをし始めてからだと思う。
チェックすると、必ず母からのメールが届いている。
送信時間を見ると、いつも早朝なのだから、驚きだ。
老人は早起きなのね…。
ふと、そんなことを思い、一人でにやけてしまった。
母に直接言ったら、どんな顔をするだろう?
きっと笑いながら怒るに違いない。
「結花へ
元気かな?
こちらは、いつもと変わらず平和だよ。
昨日、家庭菜園で採れた野菜を送っておいたから、食べてね。
食生活きちんとして、風邪引かないようにね。
毎日暑いでしょうが、今日も仕事頑張ってね。
母より」
平和って…。
随分表現が大袈裟で笑ってしまった。
「お母さんへ
こちらは毎日天気で、日差しが強いよ。
とても暑くて、南国にいるんだな~って思うよ。
お母さんも身体に気をつけてね。
結花
追伸
こちらも平和だよ。(笑)」
携帯で送れそうなメールを、なぜパソコンで送るのかというと、ここ遠見島は、本島から遠く、小さな島のため、携帯は島内しか通じないのだ。
当然、本島からの携帯も通じない。
パソコンだけは、海底ケーブルで回線を繋げており、使うことができるのだ。