最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜
Ⅱ 別れは唐突に
「お弁当作ってきたけど喜んでくれるかしら」
休日の朝。私はある場所に向かっていた。
それはかつて闇姫だった頃にたまり場として使っていたところ。
アポなしでいきなりってのが驚かれるだろうけど…。闇姫に戻ってから度々顔は出していたし。
―――ギィー
重い扉をあけ、中に入る。見た目が倉庫だから隠れ家としてはちょうどいい。
「久しぶり」
「「「あ、アネキ!!お久しぶりです!!」」」
私を見るなり走ってくる舎弟たち。
幻夢が何人もいるような感じね。
飼い主と久しぶりに会えてシッポを振る犬みたいだわ…。喜ばれるのはこっちとしても嬉しいけど。
「いきなり来てごめんなさい。そのお詫びになるかはわからないけどお弁当を作ってきたわ」
「アネキが突然来て迷惑だなんて言う奴はここにはいませんよ!」
「アネキの手料理!?ちょー嬉しいです!!」
「そう」
喜んでもらえてよかった。
舎弟たちは相変わらず元気そうで安心した。でも、1番騒がしい子がいない気がする。
「幻夢はいないの?」
「あー…幻夢さん、ですか」
「なにかあったの?」
舎弟の1人がバツの悪そうな顔をした。
…おかしい。幻夢は家に帰らず毎日ここで過ごしてる。私が闇姫を卒業した日から幻夢がここのトップになったと聞いた。
私と同じくらい仲間思いな幻夢が舎弟たちを置いて一体どこに行ったのかしら?
休日の朝。私はある場所に向かっていた。
それはかつて闇姫だった頃にたまり場として使っていたところ。
アポなしでいきなりってのが驚かれるだろうけど…。闇姫に戻ってから度々顔は出していたし。
―――ギィー
重い扉をあけ、中に入る。見た目が倉庫だから隠れ家としてはちょうどいい。
「久しぶり」
「「「あ、アネキ!!お久しぶりです!!」」」
私を見るなり走ってくる舎弟たち。
幻夢が何人もいるような感じね。
飼い主と久しぶりに会えてシッポを振る犬みたいだわ…。喜ばれるのはこっちとしても嬉しいけど。
「いきなり来てごめんなさい。そのお詫びになるかはわからないけどお弁当を作ってきたわ」
「アネキが突然来て迷惑だなんて言う奴はここにはいませんよ!」
「アネキの手料理!?ちょー嬉しいです!!」
「そう」
喜んでもらえてよかった。
舎弟たちは相変わらず元気そうで安心した。でも、1番騒がしい子がいない気がする。
「幻夢はいないの?」
「あー…幻夢さん、ですか」
「なにかあったの?」
舎弟の1人がバツの悪そうな顔をした。
…おかしい。幻夢は家に帰らず毎日ここで過ごしてる。私が闇姫を卒業した日から幻夢がここのトップになったと聞いた。
私と同じくらい仲間思いな幻夢が舎弟たちを置いて一体どこに行ったのかしら?