最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜
「…っ」
「姉貴?どうしたんです?」
「どこからか血の匂いがするの」
「血のニオイ?そんなのしませんが」
気づかないの?これだけ充満してるのに。
鼻をくすぐるくらい近くから匂う。
「一旦席を外すわ。あなたたちは先にお弁当を食べてて」
「ちょ…。姉貴!」
私は匂いが強くする方へと向かった。
…なんだろう。嫌な予感がする。
この胸騒ぎがどうか杞憂でありますように。
なんで私だけがわかるの?
その答えはもうわかっていた。けれど認めたくなくて。だってそれは私が吸血鬼と同じだと証明するようなものだから。
人の姿をしているけど私はもう人間じゃない。
壱流のためならなんでも差し出すし、覚悟だって決めたはず。なのに今さら怖がる必要がどこにあるの?
これ以上の恐怖を壱流は体験した。それこそ私が想像してるよりもずっと怖い思いをしてる。
あなたと同じになってやっとわかった。ただの人間が吸血鬼に近づくたび恐怖を感じるということを。
それは覚悟なんかじゃどうにもならないってことも。
「姉貴?どうしたんです?」
「どこからか血の匂いがするの」
「血のニオイ?そんなのしませんが」
気づかないの?これだけ充満してるのに。
鼻をくすぐるくらい近くから匂う。
「一旦席を外すわ。あなたたちは先にお弁当を食べてて」
「ちょ…。姉貴!」
私は匂いが強くする方へと向かった。
…なんだろう。嫌な予感がする。
この胸騒ぎがどうか杞憂でありますように。
なんで私だけがわかるの?
その答えはもうわかっていた。けれど認めたくなくて。だってそれは私が吸血鬼と同じだと証明するようなものだから。
人の姿をしているけど私はもう人間じゃない。
壱流のためならなんでも差し出すし、覚悟だって決めたはず。なのに今さら怖がる必要がどこにあるの?
これ以上の恐怖を壱流は体験した。それこそ私が想像してるよりもずっと怖い思いをしてる。
あなたと同じになってやっとわかった。ただの人間が吸血鬼に近づくたび恐怖を感じるということを。
それは覚悟なんかじゃどうにもならないってことも。