最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜
『あなたが伝説の闇姫⁉まさか本当に実在していたなんてびっくりです』

『…ただの家出少女が闇姫に?それで居場所がないとか笑えないですね』


『あなたが良ければ僕らの仲間になりませんか?』

『ここでは仲間のことを家族っていうんです。だからあなたも今日から僕たちの家族です。これからよろしくお願いします!』


「幻夢、忘れてしまったの?」

「忘れたもなにも嫌だって言ってるじゃないですか。僕は言いましたよね?姉貴のことが好きだって」


「!」

「1人の女性として見てるって。姉貴こそ、僕に告白されたこと忘れたんですか?」


「忘れてないわ。でもあの告白は」

「断りましたよね。しってます」


「だったら…」

「だけど諦めてませんから」


私を壱流から引き離してまで自分と結ばれようとするつもり?

あなたはそれでいいの?


私の意思を無視してまでそんなことをするのは貴方らしくない。っていったら、また怒らせてしまうのだろうか。

『余計なお世話です』『僕らしさって姉貴が僕の何を知ってるんですか?』って。


自分では幻夢のことを理解してるつもりだった。でも、それは「つもり」なだけで、私は幻夢のことを何一つわかっていなかったんだ。
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