最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜
「僕、決めたんです。姉貴を守れるくらい強い男になってみせるって」

「幻夢、あなたはもう十分強いわ」


「こんなんじゃ足りない」

「…」


「足りないんですよ。…狗遠との戦いのとき、壱流さんが暴走したとき、前線にいたのはいつも姉貴だった」

「幻夢も手伝ってくれた。私のワガママに最後まで付き合ってくれて。私はあのとき凄く助かったの」


「最終的に2人を救ったのは姉貴でしょう?」

「それはみんなの助けがあったからで」


私1人じゃきっとなにも出来なかった。


狗遠と戦うときだって本当は怖くて立ち止まりそうになった。だけど幻夢が心が折れそうな私を支えてくれた。だから私は壱流を救うことができた。
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