最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜
「すみません姉貴。そろそろ時間みたいです」

「時間?誰かと約束でも…。
もしかして幻夢、あなた……っ‼」


後ろに鋭い痛みが走り、私はその場で倒れた。


「姉貴!」

「…やっぱり幻夢の姉貴は侮れないね。勘がいい人は長生きできないっすよ、闇姫センパイ」


「あな、たは?」


殴られた衝撃で意識がはっきりしない。

私としたことが油断した。普段ならぜったい背後をとらせないのに。


「闇姫センパイのためにまさか無実の仲間を刺すなんてね、びっくりっすよ」

「それは貴方がそうしろって言ったからです」


「あれ?そうでしたっけ?」

「……」


「冗談っすよ。だからそんな怖い顔で睨まないで?」

「これが僕の覚悟です」


「本気なのは十分に伝わったっすよ」


「…」


幻夢はだれと話しているの?

深くフードを被って顔が相手の顔がよく見えない。


だけど、どうしてだろう。

どこかで聞き覚えのある声。


私はこの人をしっている。
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