最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜
「今日は俺とも会わずどこに行ってたんだ?」

「さっき話した通り、幻夢の…」


「幻夢と2人きりで会ってたのか?俺とはデートもしないくせに?」

「えっと」


背後からなにやら殺気のような、ううん。これはなんだろう。もしかして壱流…。


「怒ってたり、する?」

「むしろなんで怒ってないと思った?」


「ごめんなさい」

「それで?」


「な、なに?」


まだなにかあるの?


「幻夢以外とは誰と会ってたんだ?」

「闇姫だった時に可愛がってた舎弟たちに会って、ました」


「ふーん」

「前に話したでしょ?闇姫に復帰?復活してからは時々舎弟たちのところにお弁当を持っていってるって」


「噂の闇姫は昔と変わらず舎弟思いだなぁ」

「壱流だって、部下とか舎弟とかいるなら私の立場とかわかるでしょ?」


「闇姫は舎弟に弁当は作るけど、恋人には作らないよなぁ?」

「うっ」


それを言われるとぐぅのねも出ない。


「今度、今度つくるからそれでゆるして?」

「そーだ。いいこと思いついた」

「なに?」


壱流は抱き締めたまま、耳元に顔を近づけた。
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