最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜
「俺が満足するまで血を吸わせろ。それで今回のことはチャラにしてやる」


「なっ…む、」

「ムリっていうのはなしだぞ」


「今日じゃなきゃだめ?」

「幻夢のことで不安定だから後日にしろってか」


「やっぱりだめ、よね」

「俺がどれだけ我慢してるか知ってるか」


「あー…えーと、」


指で壱流が私の血を何日吸ってないか数え始める。


「そんな暇があるなら首筋を差し出せ」

「や、やっぱりだめっ」


「!?」


私は壱流を突き飛ばした。


私は以前、壱流に言われたことを思い出していた。吸血鬼は血を吸った相手の感情や記憶を読み取ることができるって。


私はさっき幻夢に2回目のキスをされたばかりだ。こんなことが知られたら、壱流を不機嫌にさせちゃう。それだけはだめ。って、吸血させてない時点ですでにご機嫌ななめなのは目に見えてわかるんだけど。
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