最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる2。〜学園編〜
「頭の中で必死に正解を探そうとしてるかもしれないが沈黙が続くと今より不機嫌になるからな?」

「それはすでに怒ってるってことでしょ?」


「闇華は頭がいいんだな」

「馬鹿にしないで。壱流よりは学校の成績はいいほうだし」


「学校の成績が良くても俺の好感度は上げられないぞ」

「うっ」


それを言われるとぐうの音もでない。


「それで答えは出たのか?」

「会話しながらそんな器用なことできるわけ…」


「話しながらでも出来るだろ?俺より学校の成績がいいお前なら」


八つ当たりされてる?

白銀先生に怒られたことがよっぽど嫌だったのね。


「これで、いい?」

「結局、お前にとって俺は子供なのか?闇華」


「そういうわけじゃなくて…。これしか思いつかなかったの」


私は壱流の頭を撫でる。色々考えていたけど、かんがえがまとまらなくて最終的には最初に思いついたのになってしまって。


「ま、闇華らしいといえばらしいか」

「私らしいって」


それ褒めてるの?


「俺としてはお前の血でも吸えれば満足なんだが」

「私の?」


あ……。


「お前、忘れてたのか?」

「普段なにも言ってこないから」


「それは気をつかってんだよ」

「壱流でも他人に気を使うとか出来るのね」


「どこまで子供扱いする気だ?大体、お前は俺にとって他人なのか?」

「ちがうの?」


血の繋がりはないはず。


「恋人は他人なのかって聞いてんだ」

「ご、ごめんなさい」


「そこまで落ち込むなよ。だが俺に悪いと思ってんならやる事はわかるよな?」

「それが狙いだったり、する?」


「それ以外になんだってんだ」

「…いいよ。だけど早く済ませて」


私は制服のボタンを2つ外し、首筋を見せた。
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