デス・チケット
お化け屋敷
次から次へと気になるアトラクションに乗っていると、気がつけば太陽が傾き始めていた。


園内はオレンジ色に染まってきているが、お客さんたちの数はまだまだ多い。


涼しくなってきてから遊びに来る人も多いようで、その数は来たときよりも増えているかもしれない。


「もうほとんど乗り物乗ったし、そろそろ帰るか」


さすがに疲れてきたのだろう、アクビをしながらミチオが言った。


「そうだね……」


コノミはそう言いながらもどこか名残惜しそうだ。


今日は本当に楽しかったし、みんなでここに来られてよかったと思う。


けれど、コノミとミチオ。


そして私とタイセイの関係が近づいたとは言い難かった。


本当に楽しくて普通に遊んでばかりだったからだ。


帰る前にもう少し関係を近づけたいと私もコノミも考えていた。
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