デス・チケット
「もう1度、観覧車に乗らない?」
私は視線の先にある観覧車を指差して言った。
「また観覧車か?」
ミチオが怪訝そうな顔をこちらへ向ける。
「ほ、ほら、夕方とか夜になってから街を見下ろすとまた違った感じで見られるんじゃないかなって思って」
慌てて言い訳をする。
疲れているみんなを引き止めるのは気が引けたけれど、観覧車ならゆっくりだし、座っていられるから大丈夫だろう。
「いいよ。でも俺は待ってるから、4人で乗ってきなよ」
そう言ったのはカズトモだった。
視線を向けると一瞬ウインクをされる。
メガネの奥のその目はすべてを知っているように見えて、恥ずかしくなった。
「いいのか?」
私は視線の先にある観覧車を指差して言った。
「また観覧車か?」
ミチオが怪訝そうな顔をこちらへ向ける。
「ほ、ほら、夕方とか夜になってから街を見下ろすとまた違った感じで見られるんじゃないかなって思って」
慌てて言い訳をする。
疲れているみんなを引き止めるのは気が引けたけれど、観覧車ならゆっくりだし、座っていられるから大丈夫だろう。
「いいよ。でも俺は待ってるから、4人で乗ってきなよ」
そう言ったのはカズトモだった。
視線を向けると一瞬ウインクをされる。
メガネの奥のその目はすべてを知っているように見えて、恥ずかしくなった。
「いいのか?」