デス・チケット
☆☆☆

「コノミ! ミチオ! カズトモ!」


ひとりひとりの名前を呼びながら通路を更に奥へと進んでいく。


部屋の中もひとつひとつ確認して、誰かが残っていないか調べた。


それでも友人たちの姿は見えない。


「お願い3人共! 返事をして!」


叫びすぎて声は枯れてきていた。


それでも通路の奥へと向けて声を張り上げることをやめなかった。


全員で脱出する。


それは私の中で使命のようになり、炎として燃え盛っていた。


「コノミ! どこにいるの!?」


近くの部屋の中に首を入れて見回す。


4畳ほどのスペースは空になっていて、ガランとしている。
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