デス・チケット
コノミが私のことをわかってくれた!
その嬉しさが胸の中から溢れ出て、コノミの体を抱きしめた。
ギュッと力を込めることができないのがもどかしい。
コノミの体をすりぬけてしまわないようにそっと空間を抱きしめる。
「セイラ、私、私っ……」
コノミの両目からボロボロと涙がこぼれだした。
それはとめどなく流れていくのに、地面にはシミひとつつかない。
「あの時私、首を切られたの。でも死んでなかった」
コノミがしゃくりあげながら説明する。
私はなにも言わずに頷いた。
「痛くて痛くて死んじゃうかもって思ったけど、そのまま真っ白な部屋に連れて行かれたの」
それは私が見つけたあの部屋だ。
コノミの体もそこに寝かされていた。
「ベッドに無理やりつけれていかれて、なんなのかわからない点滴をつけられた。そしたら急に眠くなって……気がついたら鍵のかかった部屋の中にいた」
その嬉しさが胸の中から溢れ出て、コノミの体を抱きしめた。
ギュッと力を込めることができないのがもどかしい。
コノミの体をすりぬけてしまわないようにそっと空間を抱きしめる。
「セイラ、私、私っ……」
コノミの両目からボロボロと涙がこぼれだした。
それはとめどなく流れていくのに、地面にはシミひとつつかない。
「あの時私、首を切られたの。でも死んでなかった」
コノミがしゃくりあげながら説明する。
私はなにも言わずに頷いた。
「痛くて痛くて死んじゃうかもって思ったけど、そのまま真っ白な部屋に連れて行かれたの」
それは私が見つけたあの部屋だ。
コノミの体もそこに寝かされていた。
「ベッドに無理やりつけれていかれて、なんなのかわからない点滴をつけられた。そしたら急に眠くなって……気がついたら鍵のかかった部屋の中にいた」