デス・チケット
私はとっさにそれを止めていた。


ここで気になる相手と近づくことができるかもしれない。


なんていってもお化け屋敷だ。


タイセイに抱きついたりしても怪しまれない。


そんな考えが浮かんできてしまったのだ。


「コノミ、今日だけ頑張ってお化け屋敷に入ってみない?」


「えぇ!? 入るの?」


コノミは更に青ざめる。


本気で苦手なんだろう。


「大丈夫! きっとミチオが助けてくれるから」
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