デス・チケット
コノミの名前を出した瞬間、ミチオの手から力が抜けていくのがわかった。
声が通じたんだ!
「ミチオ! 私のことがわかる?」
更に質問を重ねるとミチオの顔が元に戻っていく。
ギョロリとした目も開かれた口も、いつものミチオになっていく。
「セイラ……?」
「そうだよ。ねぇ、その人から離れて」
そう言うとミチオはようやく自分がカマ男に馬乗りになっていることに気がついたようで、慌てて立ち上がった。
「え、俺がやったのか?」
「大丈夫だよ、ちゃんと生きてるから」
カマ男は激しく咳き込んで呼吸を再開している。
意識はないままだけれど、大丈夫そうだ。
だけどミチオは自分の両手を見つめて信じられないと言った様子で左右に首を振った。
「俺がこいつの首を締めたんだな!?」
声が通じたんだ!
「ミチオ! 私のことがわかる?」
更に質問を重ねるとミチオの顔が元に戻っていく。
ギョロリとした目も開かれた口も、いつものミチオになっていく。
「セイラ……?」
「そうだよ。ねぇ、その人から離れて」
そう言うとミチオはようやく自分がカマ男に馬乗りになっていることに気がついたようで、慌てて立ち上がった。
「え、俺がやったのか?」
「大丈夫だよ、ちゃんと生きてるから」
カマ男は激しく咳き込んで呼吸を再開している。
意識はないままだけれど、大丈夫そうだ。
だけどミチオは自分の両手を見つめて信じられないと言った様子で左右に首を振った。
「俺がこいつの首を締めたんだな!?」