デス・チケット
そう思ったが、次の瞬間にはその自信は消え去っていた。
みんながチケットを持っていた証拠なんてどこにもない。
もしかしたら彼らは全く別の方法でここに連れて来られているのかもしれない。
そう思ってみれば、誰も自分たちと同じスタンプを手に押されていなかったかもしれない。
「出られないなんて、そんな……」
「俺は大丈夫。他の人たちは?」
聞かれて逃げ出してしまったミチオのことを思い出した。
カズトモの他にベッドの部屋に行っていないのは、ミチオだけだ。
「ミチオが、まだ……」
「そうか。それなら先にミチオを助けてやってくれ」
「でもっ」
「俺のことは大丈夫。セイラのお陰で自我も戻ってきたから」
みんながチケットを持っていた証拠なんてどこにもない。
もしかしたら彼らは全く別の方法でここに連れて来られているのかもしれない。
そう思ってみれば、誰も自分たちと同じスタンプを手に押されていなかったかもしれない。
「出られないなんて、そんな……」
「俺は大丈夫。他の人たちは?」
聞かれて逃げ出してしまったミチオのことを思い出した。
カズトモの他にベッドの部屋に行っていないのは、ミチオだけだ。
「ミチオが、まだ……」
「そうか。それなら先にミチオを助けてやってくれ」
「でもっ」
「俺のことは大丈夫。セイラのお陰で自我も戻ってきたから」