デス・チケット
そう信じてしばらく経った時だった。
ミチオの指先がピクリと動いたのだ。
「ミチオ!?」
コノミの呼びかけに応えるようにミチオのまぶたが震える。
そしてゆっくりと目を開いたのだ。
「よかった、ミチオ!」
コノミがミチオの体にすがりつく。
今度はすり抜けること無く、しっかりと抱きしめることができた。
ミチオの体温を感じて、コノミの両眼から涙がこぼれ落ちた。
「心配かけて悪かった」
ミチオが左手を伸ばしてコノミの頭を撫でる。
その動作はゆっくりだったけれど、魂はたしかに戻ることができたのだ。
「ふたりとも、ありがとう」
私とタイセイへ向けてそう言うミチオに、私たちは微笑んで頷いたのだった。
ミチオの指先がピクリと動いたのだ。
「ミチオ!?」
コノミの呼びかけに応えるようにミチオのまぶたが震える。
そしてゆっくりと目を開いたのだ。
「よかった、ミチオ!」
コノミがミチオの体にすがりつく。
今度はすり抜けること無く、しっかりと抱きしめることができた。
ミチオの体温を感じて、コノミの両眼から涙がこぼれ落ちた。
「心配かけて悪かった」
ミチオが左手を伸ばしてコノミの頭を撫でる。
その動作はゆっくりだったけれど、魂はたしかに戻ることができたのだ。
「ふたりとも、ありがとう」
私とタイセイへ向けてそう言うミチオに、私たちは微笑んで頷いたのだった。