デス・チケット
昨日の焼けたお化け屋敷の灰がヒラヒラと舞い上がり、空に飛んでいくのが見える。
その中の数枚の灰がこちらへ向けて飛んできた。
そのまま私の足元へ落ちる。
何気なく視線を向けていると、灰になったそれに文字が書かれているのがかろうじて確認できて、そっと拾い上げた。
少し力を込めればすぐに崩れ落ちてしまうそれを慎重に持ち上げて、文字を読み上げる。
「特別、チケット……。これ、私達が入場したときのチケットだ」
呟き、ふと思い出すことがあった。
昨日カズトモの体を外へ出した時、シーツの下からなにかが落ちた気がしたのだ。
「あれは、もしかしてチケット?」
魂だけになったカズトモが持っていたチケットは、粉々にして破り捨ててしまったはずだ。
この焼けた方のチケットは本体の方といったところか。
「カズトモが目を覚ました!」
電話を終えたタイセイが突然叫んだ。
その中の数枚の灰がこちらへ向けて飛んできた。
そのまま私の足元へ落ちる。
何気なく視線を向けていると、灰になったそれに文字が書かれているのがかろうじて確認できて、そっと拾い上げた。
少し力を込めればすぐに崩れ落ちてしまうそれを慎重に持ち上げて、文字を読み上げる。
「特別、チケット……。これ、私達が入場したときのチケットだ」
呟き、ふと思い出すことがあった。
昨日カズトモの体を外へ出した時、シーツの下からなにかが落ちた気がしたのだ。
「あれは、もしかしてチケット?」
魂だけになったカズトモが持っていたチケットは、粉々にして破り捨ててしまったはずだ。
この焼けた方のチケットは本体の方といったところか。
「カズトモが目を覚ました!」
電話を終えたタイセイが突然叫んだ。