デス・チケット
「セイラはなにに乗りたい?」
タイセイに質問されて一瞬にして体の体温が急上昇する。
タイセイと出会ったのは中学1年生の頃だった。
私とタイセイは同じクラスになり、席替えがきっかけで隣同士の席になった。
それから徐々に会話するようになって、今ではこうして一緒に遊ぶまでになった。
タイセイは優しくて隣の席の私が困っていると必ず手を差し伸べてくれた。
教科書や筆記装具を忘れて来ると貸してくれたし、雨の日に傘がなくて途方にくれていると、ひとつの傘に入って家まで送ってくれたりもした。
私がタイセイのことを好きになるのはそれほど時間は必要なかったと思う。
だけど未だに気持ちを伝えることはできていなかった。
今日、この遊園地でなにか進展があればいいなと、密かに期待をしていた。
「コーヒーカップかな」
目の前にあったアトラクションを見て私はそう答えた。
コーヒーカップは5人乗りみたいなので、みんなで楽しむことができる。
「俺も乗りたい。なぁ、まずはコーヒーカップに乗らないか?」
それぞれが乗りたいものを口にしている中で、タイセイがそう発言してくれた。
「コーヒーカップか、いいんじゃないか?」
一番近くにあるアトラクションということもあって、みんな異論はないみたいだ。
「よし、じゃあ決まりだな。行こう」
タイセイを先頭にして、私たしはコーヒーカップの列へと向かったのだった。
タイセイに質問されて一瞬にして体の体温が急上昇する。
タイセイと出会ったのは中学1年生の頃だった。
私とタイセイは同じクラスになり、席替えがきっかけで隣同士の席になった。
それから徐々に会話するようになって、今ではこうして一緒に遊ぶまでになった。
タイセイは優しくて隣の席の私が困っていると必ず手を差し伸べてくれた。
教科書や筆記装具を忘れて来ると貸してくれたし、雨の日に傘がなくて途方にくれていると、ひとつの傘に入って家まで送ってくれたりもした。
私がタイセイのことを好きになるのはそれほど時間は必要なかったと思う。
だけど未だに気持ちを伝えることはできていなかった。
今日、この遊園地でなにか進展があればいいなと、密かに期待をしていた。
「コーヒーカップかな」
目の前にあったアトラクションを見て私はそう答えた。
コーヒーカップは5人乗りみたいなので、みんなで楽しむことができる。
「俺も乗りたい。なぁ、まずはコーヒーカップに乗らないか?」
それぞれが乗りたいものを口にしている中で、タイセイがそう発言してくれた。
「コーヒーカップか、いいんじゃないか?」
一番近くにあるアトラクションということもあって、みんな異論はないみたいだ。
「よし、じゃあ決まりだな。行こう」
タイセイを先頭にして、私たしはコーヒーカップの列へと向かったのだった。