デス・チケット
あの角を曲がれば入り口に戻れる!


そう思ったときだった。


暗い通路の奥に人影が見えて4人は同時に足を止めた。


スタッフの人だろうか?


ロウソクの明かりに照らされてグリーンの服が見える。


「誰?」


コノミが震える声で言った。


スタッフの人ならすぐに助けてもらえるはずだ。


そんな期待が胸に湧き上がる。


声に反応したように人影が動いた。


照らし出される場所が代わり、その人の顔が見えた。


正確にはその人がかぶっている仮面だ。


目の部分しかあいていない、ドクロをそのまま頭にかぶったような仮面。


「ヒッ!」


思わず悲鳴を上げて後ずさりをする。


「こんなときにそんな演出いらねぇんだよ!」
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