デス・チケット
ミチオが苛立った声を上げる。
男が首をかしげる仕草を見せる。
その手には大きなカマが握られていた。
カマの先端は血で汚れていて、ロウソクの光で刃の部分がギラリと光る。
「カ、カマを持ってる!」
「大丈夫。あれはきっと偽物だ」
タイセイが私の手を握りしめてささやく。
お化け屋敷の中にいるのだから、これくらいの演出はあっても不思議じゃない。
でも、じゃあなぜ最初からしなかったの……?
疑問が浮かんできた次の瞬間カマ男が突然こちらへむけて駆け出したのだ。
「キャアア!!」
悲鳴を上げて4人同時に走り出す。
今までの体の重さなんて忘れてしまったかのように、必死で両足を動かした。
男が首をかしげる仕草を見せる。
その手には大きなカマが握られていた。
カマの先端は血で汚れていて、ロウソクの光で刃の部分がギラリと光る。
「カ、カマを持ってる!」
「大丈夫。あれはきっと偽物だ」
タイセイが私の手を握りしめてささやく。
お化け屋敷の中にいるのだから、これくらいの演出はあっても不思議じゃない。
でも、じゃあなぜ最初からしなかったの……?
疑問が浮かんできた次の瞬間カマ男が突然こちらへむけて駆け出したのだ。
「キャアア!!」
悲鳴を上げて4人同時に走り出す。
今までの体の重さなんて忘れてしまったかのように、必死で両足を動かした。