デス・チケット
☆☆☆

「今のはなに!?」


コノミとカマ男が消えていった通路の奥へと急いだが、そこは行き止まりになっていて扉は存在しなかった。


確かに2人共こっちへ来たのを見たのに!


コノミの首から大量の血が吹き出すところを思い出すと、全身から血の気が引いていく。


「わからない。コノミも遊園地の関係者だったのかもしれない」


タイセイは早口にそう言うが、顔色はひどく悪い。


カズトモに続いてコノミまで関係者だったなんて、少し行き過ぎている気がする。


それをタイセイ自身も気がついているみたいだ。


なによりコノミは一番このお化け屋敷に怖がっていた。


それがすべて演技だったとも思えない。


「もしかして!」


後ろにいたミチオがなにかに気がついたように走り出した。


私とタイセイは慌ててその後を追いかける。


ここでなにが起こっているのかわからないけれど、はぐれてしまうのは一番よくないと直感的に思っていたのだ。
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