デス・チケット
ガラスに近づいて声をかけると、コノミがこちらに気がついたように視線を向けた。
その目は真っ白に濁っていて、生気を失っている。
とても生きた人間とは思えなくて、思わず逃げ出してしまいそうになる。
恐怖をぐっと押し殺してコノミを見つめる。
コノミはフラリとこちらへ近づいてきたかと思うと「助けて……」と、か細い声を上げた。
それはコノミのものとは思えないほど覇気がなく、口が動くたびに傷口から血が溢れ出した。
だけどそれは確かに私の知っているコノミで間違いがなかった。
着ている服もさっきまでと全く同じだ。
「そんな、コノミ……なんでこんなことに……!」
ドンドンとガラスを叩いてもびくともしない。
さっきミチオが殴りつけてびくともしなかったのだからわかっていたことなのに、やらずにはいられなかった。
「嘘だ。これがコノミのはずがない」
その目は真っ白に濁っていて、生気を失っている。
とても生きた人間とは思えなくて、思わず逃げ出してしまいそうになる。
恐怖をぐっと押し殺してコノミを見つめる。
コノミはフラリとこちらへ近づいてきたかと思うと「助けて……」と、か細い声を上げた。
それはコノミのものとは思えないほど覇気がなく、口が動くたびに傷口から血が溢れ出した。
だけどそれは確かに私の知っているコノミで間違いがなかった。
着ている服もさっきまでと全く同じだ。
「そんな、コノミ……なんでこんなことに……!」
ドンドンとガラスを叩いてもびくともしない。
さっきミチオが殴りつけてびくともしなかったのだからわかっていたことなのに、やらずにはいられなかった。
「嘘だ。これがコノミのはずがない」