デス・チケット
「この空間の異様な雰囲気。長時間いると体が重たくなる感じ。本物の幽霊が近くにいると考えたら、納得できる」


「そんな、嘘でしょ」


ミチオが同意したことでグッと現実味がましてくる。


私達は霊気に触れて体調不良を起こしていたということらしい。


だけどまだ信じられなかった。


だって、そんなことを信じられるわけがない。


遊園地のお化け屋敷で、本物の幽霊を作り出しているなんて……!


「俺たちは特別なチケットでここに入ってきた。あのチケットを取るためには5人1組じゃないといけなかったって、カズトモは言ってたよな」


タイセイの言葉に私は頷く。


確か、ネットで購入するときにそう書かれていたと言っていた。


「そしてこのお化け屋敷の中の空の部屋は5部屋だ」


え……。


私もミチオも言葉を失ってしまった。
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