デス・チケット
儀式?


そんなのしてないのに!


そう思った瞬間、頭に思い当たることがあって息を飲む。


指でこすっても消えなかったもの。


水で洗っても消えなかったもの。


それは単なるイラストで、この遊園地のマスコットキャラクターのうさぎで……。


私は震える手を持ち上げて手の甲を確認した。


スタンプ!!


このスタンプは特別なチケットを持っていた私達5人全員に押されている。


「まさか、これが原因?」


スタンプにはあらかじめなにかの呪いのようなものがかけられていて、それを押された者は幽霊が見えるようになってしまうのかもしれない。
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