デス・チケット
私達はわらにもすがる思いでそちらへ向かって駆け出した。
「別になにも変わったところはないけど」
そこはさっきまでと同じ行き止まりになっていて、ロウソクの火でぼんやりと周囲を照らし出しているだけだった。
「だけど確かに音はした」
ミチオがまた壁を殴ろうとしたときだった。
ミチオの手がなにかに触れた。
「なんだ!?」
驚いてとっさに手を引っ込めたとき見えたのは、壁につけられた小さなボタンだったのだ。
ボタンは壁と同じ黒色で塗りつぶされていて、予めそこにあると知っていなければ気が付かないようになっている。
「それだ!」
タイセイの言葉にミチオがボタンを押した。
すると目の前の壁が音もなく左右に開いたのだ。
壁の奥も暗くて、近くにいないとドアが開いたことにも気が付かないだろう。
「裏側だ……」
「別になにも変わったところはないけど」
そこはさっきまでと同じ行き止まりになっていて、ロウソクの火でぼんやりと周囲を照らし出しているだけだった。
「だけど確かに音はした」
ミチオがまた壁を殴ろうとしたときだった。
ミチオの手がなにかに触れた。
「なんだ!?」
驚いてとっさに手を引っ込めたとき見えたのは、壁につけられた小さなボタンだったのだ。
ボタンは壁と同じ黒色で塗りつぶされていて、予めそこにあると知っていなければ気が付かないようになっている。
「それだ!」
タイセイの言葉にミチオがボタンを押した。
すると目の前の壁が音もなく左右に開いたのだ。
壁の奥も暗くて、近くにいないとドアが開いたことにも気が付かないだろう。
「裏側だ……」