デス・チケット
これじゃごまかしてもごまかしきれない。


「セイラを見てればわかるよ。私、応援する」


「あ、ありがとう……」


否定してもどうしようもないと思い、私は素直に頷いた。


親友であるコノミが応援してくれるなら、心強い。


「その代わり、私の応援もよろしくね」


「え、誰のことが好きなの!?」


コノミに好きな人がいるなんて思っていなくて、つい声が大きくなってしまった。


コノミは顔を赤くして「ミチオ」と呟いた。


「嘘、ミチオのことが好きだったの!?」


「そんな大きな声で言わないでよ。恥ずかしいじゃん」


「ご、ごめん」
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