デス・チケット
「きっと大丈夫だ」


コノミがどういう状態になっているかわからないから、タイセイは自信がなさそうだった。


それでもそうやってタイセイに大丈夫だと言われると安心できる。


今度はコノミがどこにいるか探さないと。


そう考えていたとき、どこからかバタンッと扉を閉める音が聞こえてきて息を飲んだ。


「こっち!」


タイセイが小声で言い、私の腕を引いて通路のくぼみへと身を隠した。


両手で自分の口を押さえて息を殺す。


すると音がした方向から2人分の足音が聞こえてきたのだ。


ジッと気配を殺して様子を伺っていると、さっきの作業員2人が私達の前を歩き去っていったのだ。


「逃げた2人はどうする?」
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