デス・チケット
すべてのドアを施錠されていたら、彼らはどこから出入りしているのか?
そこまで考えた時涙は自然と引っ込んでいた。
隣で懸命に鍵を探しているタイセイの腕をひっぱり「ねぇ、もしかしたら出口があるかもしれない!」と伝える。
タイセイは鍵を探す手を止めて「なんだって?」と聞き返してきた。
「だって、本当に出入り口がないなら従業員はどこから出入りしているの? 今は仕事中だから建物内にいるけれど、絶対に家には帰るよね?」
ここは遊園地だ。
夜のイベントは日付が変わる12時にはすべて終わる。
どれだけ遅くたって、その後従業員たちは帰宅するはずなんだ。
「そうか、従業員入り口か!」
タイセイの目が輝く。
それはきっとお化け屋敷の裏側にあるはずだ。
そこまで考えた時涙は自然と引っ込んでいた。
隣で懸命に鍵を探しているタイセイの腕をひっぱり「ねぇ、もしかしたら出口があるかもしれない!」と伝える。
タイセイは鍵を探す手を止めて「なんだって?」と聞き返してきた。
「だって、本当に出入り口がないなら従業員はどこから出入りしているの? 今は仕事中だから建物内にいるけれど、絶対に家には帰るよね?」
ここは遊園地だ。
夜のイベントは日付が変わる12時にはすべて終わる。
どれだけ遅くたって、その後従業員たちは帰宅するはずなんだ。
「そうか、従業員入り口か!」
タイセイの目が輝く。
それはきっとお化け屋敷の裏側にあるはずだ。