王女の選択

8


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「この眼が覚めるような青は本当にお嬢様にお似合いですよ。私なら断然こっちですね」

ステラは目の前にある2着の服を吟味していたが、サファイヤブルーのサテンのドレスがカーラの眼の色にぴったりだと一押しだった。

「確かに素敵だけど、かなり流行から外れたデザインだと思わない?」

「そんなことはございません。良い物は何年たっても色褪せることはありません。襟元が詰まっておりますので、そこは今の流行に合わせて取り除いてしまえばよろしいかと」

「明後日までにできるかしら」

「ステラを見くびってもらっては困ります。胸元を大きく開き、ジェラルド殿をアッと言わせましょう」

「ステラっっ!!そんなことをしなくてもいいの。この宴は父の回復と交渉のための宴なのだから」

ステラは真っ赤になって怒るカーラをなだめるようにポンポンと軽くたたくと、鼻歌を歌いながら部屋を出て行った。

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