こんなのアイ?





 水を飲んだあと、熱いタオルで体を拭いてやる途中で力尽きたように眠ってしまった愛実を腕に閉じ込め俺も眠りにつく。俺のベッドに愛実がいる。この上ない喜びに、我慢すべき最後の一回が我慢できず、愛実は指一本動かせない様子になってしまった…やり過ぎた…ここに愛実と一緒に暮らし始めると俺はどうなるのか?幸せな悩みを抱えながら微睡み、そして深い眠りに引き込まれていった。

 俺はどうなるのか?という幸せな悩みは、朝から現実的な悩みとなった。目覚めると一糸纏わぬ愛実が腕の中にいる。彼女の眠りが浅くなりモゾモゾ動くと俺の五感を刺激し始める。今日は朝から出勤しないといけないんだと仕事の事を考えるようにする…と、愛実がスリスリと俺の胸にすり寄ってくる。あー参ったな…まず今日は打ち合わせから始まって…と、愛実が寝返りをうち壁を向いてしまう。

 一気に寂しく感じ彼女に腕を回すと膨らみの下部に触れてしまった…意図的ではなかったはずだが触れてしまった。そっと膨らみを手のひらで包み込み5本の指を伸縮させる…気持ちいい。手のひら全体も動かしてみる…ぅん…聴覚を刺激する声が耳に入り、手のひらを下へ滑らせた。

 愛実のヒップを撫でると…ゆぃ?…意識を浮上させそうな彼女の腿を撫でると愛実は仰向けになり目を瞑ったまま聞いた。

「…悠衣?…もう朝?」
「ん、まだ時間大丈夫だ…ちゃんと起こしてやる」

 聞いてるのかどうかわからない…疲れきっていたのだろう、また穏やかな寝息が聞こえている。
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