夢見るユメに僕は夢中










「いやでもさ?肇と次の日から普通にハギワラユージの話したよね……!?話してて違和感なかったよ!?」

「授業中に電子版の本買って読んで、帰ってからもあらすじとかレビューとかめっちゃ調べてた」

「そ、そこまでする!?ていうかそんなことが可能なの?」


「言ったじゃん。どーにかしてユメに好かれたかったって。出来ることは何でもしたよ」




本屋から移動した先は私の部屋。

机の椅子に座る肇と、ベッドを背もたれにして「うぐ……」と圧倒される私。


肇がそんなことまでしているとは知らなかった。

ていうか、どうにかして私に好かれたかったって、なに……!


私にそんな魅力が本気であると思ってるの?




「どうしてそこまでしてくれたの……」

「だって俺、ユメのことどーしようもないほど好きなんだもん」

「……」




そういうことを、さらりと言わないで。

心の準備が出来ていない時に言われると、反応に困るっ。

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