空の表紙 −天上のエクレシア−


「なんだなんだー。
剣士が雁首揃えて取っ組み合いかよ」

ジークはフリートを
後ろから抱え込んだまま
オデッセイに言う

「…お前が居なかったからな」


オデッセイが居れば
防御壁を張るだろうが
剣を持ちジークとフリートが
本気で相対すれば
男達はともかくルビナ達にも
被害が及ぶ


「オデッセイ!街の魔獣の一軍は!?」
ノアールが叫んだ


「だーめ。止まんない。
てかどんどん増えてる。」

「ひいいい?!」

「つか、『俺ら』
…『男』じゃ止められない…
どっかで楽しんじゃってっからな…」


「…どういう事だよ
意味わかんねぇぞ!!」

「エレクトリックパレード…。
ま。サリュ達に任せて来た

…とにかくこっちはこっちの事
早いとこやっちまおうぜ」


オデッセイが拳を鳴らした



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