空の表紙 −天上のエクレシア−
『異形化』


ライラ族の集落、
その聖地が存在する洞窟にて
謎の発光あり。

その光を浴びた者の肉体の変容を
そう呼称せしものとする。
それがどの様な部分、状況にて
発現するかは個人差有り。


大抵は
急激な肉の変化に絶え切れず、
光を浴びたその場で絶命してしまうが、
まれにそれを自在に操り自らの能力とせし者もいる。

ただし――
発現を度々繰り返すは危険。

人としての肉体を保つ事が
次第に難儀になって行く。
最終形態が如何様な物かは不明である。が
それを抑える技術を
部族は持っていた様だが現在不明。
捜索中である。


…フリート公爵作成報告書より抜粋……



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