空の表紙 −天上のエクレシア−
「それも彼の手です
彼は元々、寺を持たない優婆塞
それを前王に取り立てられました
弟王が兄王を消した等という妖言
を吐いて居たのも解っています」
「…そんな……」
「近衛下級三隊員・アクアス!」
「え。あ。は、はいっ!!」
慌てて膝を着く
「この働きにより
貴殿に四階級特進・上位第六階
中級三隊『能天士長』の地位を
命ずる!」
「………えええええええええええ゛
?!っゲホォッ」
アクアスはあまりの驚きに
声を裏返し咳き込む
フリートは微笑み
アクアスの胸に勲章を挿しながら
正統教会式の祈りを切る
「白金王恩為に、王座の御前にて
悪魔を退ける能天使の如く、
陛下の御身を守られん事を。」
「あ〜…。あの!」
「はい。アクアス能天士長。」
その素晴らしい響きに体が固まる
「え、えっと…お、
女の子が!
その…サリュって子と
ひょんな事から知り合いまして…」
「サリュ姫様が?!」
フリートはアクアスの肩を強く握り激しく揺らす
「は!はい!」
(……姫?!
「…アクアスにだから話しますが…
サリュ様は青の王が
養女になされた方でしてね
故に人民には知られていません
さる巫女一族の生まれとか
…多分彼女を旗印に
天下転覆を計ろうと
どこかに幽閉でもしていたのでしょう…」
フリートは独りごちた後、
力強く言った。
「大丈夫。姫は必ず見付け出します」
「それで!え、あ〜…。その…」
( あ。しまった
オデッセイが居た事を
報告しようかと思った
でもあの盗賊は兄貴と
知り合いの様な口ぶりだった
それにノアールさんの事も
話さなきゃいけなく…
フリートは薄く綺麗な唇で
クスリと笑う
「お使い失敗の件ですね?」
「う!…はぃ…」
「貴方の事だ
中を覗いてないんですね?
……耳を貸して下さい…
あれ、マドゥー様に御借りしてた…
『%*@#*』なんです」
「えええっ?!」
アクアスは真っ赤になる
「こらこらもう
…誰にも言っちゃダメですよ…?
と言う事でこの件は終了
こちらへいらっしゃい
…アクアス」
「わ、わかりましたっ」
彼は元々、寺を持たない優婆塞
それを前王に取り立てられました
弟王が兄王を消した等という妖言
を吐いて居たのも解っています」
「…そんな……」
「近衛下級三隊員・アクアス!」
「え。あ。は、はいっ!!」
慌てて膝を着く
「この働きにより
貴殿に四階級特進・上位第六階
中級三隊『能天士長』の地位を
命ずる!」
「………えええええええええええ゛
?!っゲホォッ」
アクアスはあまりの驚きに
声を裏返し咳き込む
フリートは微笑み
アクアスの胸に勲章を挿しながら
正統教会式の祈りを切る
「白金王恩為に、王座の御前にて
悪魔を退ける能天使の如く、
陛下の御身を守られん事を。」
「あ〜…。あの!」
「はい。アクアス能天士長。」
その素晴らしい響きに体が固まる
「え、えっと…お、
女の子が!
その…サリュって子と
ひょんな事から知り合いまして…」
「サリュ姫様が?!」
フリートはアクアスの肩を強く握り激しく揺らす
「は!はい!」
(……姫?!
「…アクアスにだから話しますが…
サリュ様は青の王が
養女になされた方でしてね
故に人民には知られていません
さる巫女一族の生まれとか
…多分彼女を旗印に
天下転覆を計ろうと
どこかに幽閉でもしていたのでしょう…」
フリートは独りごちた後、
力強く言った。
「大丈夫。姫は必ず見付け出します」
「それで!え、あ〜…。その…」
( あ。しまった
オデッセイが居た事を
報告しようかと思った
でもあの盗賊は兄貴と
知り合いの様な口ぶりだった
それにノアールさんの事も
話さなきゃいけなく…
フリートは薄く綺麗な唇で
クスリと笑う
「お使い失敗の件ですね?」
「う!…はぃ…」
「貴方の事だ
中を覗いてないんですね?
……耳を貸して下さい…
あれ、マドゥー様に御借りしてた…
『%*@#*』なんです」
「えええっ?!」
アクアスは真っ赤になる
「こらこらもう
…誰にも言っちゃダメですよ…?
と言う事でこの件は終了
こちらへいらっしゃい
…アクアス」
「わ、わかりましたっ」