この世界は、真夏でできている。
お風呂が上がったあと、私は男女で泊まることの重大さにようやく気づくことになった。

突然急に緊張感が止まらなくなり、なんとかずっと落ち着いて、

どう断るべきか必死になっていたが、

どうやら優介にそれが気づかれたようで、その心配は杞憂だと思い知らされる。

「怖がらせてたらごめん、でも何も無いよ」

優介の声が、私を安心させた。

本音を言えば少し、勘違いしてしまっていた自分を恥ずかしく思ってしまった。

目を瞑ればまた、何度でもあの光景を思い浮かべることが出来た。

きっとこの先、一生目に焼き付いて離れない景色だ。

私たちの腕に付けられたお揃いのブレスレットを見つめたまま、私は眠りについた。
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