この世界は、真夏でできている。
ほとんどの人が、彼女の姿を見て、彼女の東希への恋心は気がついていただろう。
東希と瑠夏は、お互いの気持ちを知らずに、二度と会えない存在になってしまった。
そこから私の、ずるくて、汚い嘘が始まった。
『優介の事が好きなのに、なんで?』
そんなの、決まっていた。
彼女が優介じゃなくて、東希に恋をしていたから。
一日を過ぎていく事に、少しずつ、罪悪感がのし上がっていって、
いつしか潰れてしまうのでは無いかと、怯え続けている。
彼らの真実を、私は今でも見て見ぬふりをし続けている。
遠い存在のようになってしまった瑠夏を、
中学に入って話さなくなってしまったから、
クラスがまた離れてしまったから、
そうやって、だから仕方ないのだと、自分を正当化していた。
この場にいなくなってしまった瑠夏に、話しかける人はいなくなってしまった。
ずっと…気付かないふりをしていた。
私は、彼女に何もしてあげられなかった。
それをずっと、悔いていた。
高校をあえて彼女と合わせ、少しでも彼女を助けようと、
支えようと勝手に恩着せがましく傍に居続けた。
彼女のためなんて、ただの綺麗事だった。
これは、私のエゴだ。
私が私に纏わりつく罪悪感を振り解きたくて、彼女に執着しているんだ。
東希と瑠夏は、お互いの気持ちを知らずに、二度と会えない存在になってしまった。
そこから私の、ずるくて、汚い嘘が始まった。
『優介の事が好きなのに、なんで?』
そんなの、決まっていた。
彼女が優介じゃなくて、東希に恋をしていたから。
一日を過ぎていく事に、少しずつ、罪悪感がのし上がっていって、
いつしか潰れてしまうのでは無いかと、怯え続けている。
彼らの真実を、私は今でも見て見ぬふりをし続けている。
遠い存在のようになってしまった瑠夏を、
中学に入って話さなくなってしまったから、
クラスがまた離れてしまったから、
そうやって、だから仕方ないのだと、自分を正当化していた。
この場にいなくなってしまった瑠夏に、話しかける人はいなくなってしまった。
ずっと…気付かないふりをしていた。
私は、彼女に何もしてあげられなかった。
それをずっと、悔いていた。
高校をあえて彼女と合わせ、少しでも彼女を助けようと、
支えようと勝手に恩着せがましく傍に居続けた。
彼女のためなんて、ただの綺麗事だった。
これは、私のエゴだ。
私が私に纏わりつく罪悪感を振り解きたくて、彼女に執着しているんだ。