この世界は、真夏でできている。
僕とは違い首元が丸見えな彼女が、
白い息を小刻みに膨らませながら僕の方へと走ってくる。
そんな彼女の首元を見ていると、こっちまで首が冷えてくるような気がした。
しかし彼女は、走ってきたことから息切れしているが、寒さなんて何も気にしていないように、
暑ささえ感じるような真っ赤な頬で笑顔を作っていた。
「てか、昨日の電話なんなんだよ。」
「何って?」
「もっとほかに要件言えよ、時間と場所だけって。」
まぁまぁ、と謎に彼女は僕をあやし、急にまたはしゃぎ出した。
「来て!!」
彼女に手を引かれるまま、僕達は白い花びらたちに見届けられるように、
銀世界の中へと駆けて行った。
白い息を小刻みに膨らませながら僕の方へと走ってくる。
そんな彼女の首元を見ていると、こっちまで首が冷えてくるような気がした。
しかし彼女は、走ってきたことから息切れしているが、寒さなんて何も気にしていないように、
暑ささえ感じるような真っ赤な頬で笑顔を作っていた。
「てか、昨日の電話なんなんだよ。」
「何って?」
「もっとほかに要件言えよ、時間と場所だけって。」
まぁまぁ、と謎に彼女は僕をあやし、急にまたはしゃぎ出した。
「来て!!」
彼女に手を引かれるまま、僕達は白い花びらたちに見届けられるように、
銀世界の中へと駆けて行った。