この世界は、真夏でできている。
第二章 メモリーズの旅
振り返ると、そこに立っていたのは真っ黒でサラサラした髪を揺らした、
田中 黒羽だった。
彼は高校に入ってから、1番と言っていいほど仲のいい異性だ。
「…あんた朝から何食べてんの」
彼は右手に、それはもう冷たくて美味しそうなチョコモナカアイスを持っていた。
「食べる?」と彼がアイスをこちらに差し出してくるので、
私も「もらうよね。」とひとくちかじってやった。
するとすぐ後ろから、「おっはーーお二人さん!」と彩絵が私たちの肩を組んでくる。
田中 黒羽だった。
彼は高校に入ってから、1番と言っていいほど仲のいい異性だ。
「…あんた朝から何食べてんの」
彼は右手に、それはもう冷たくて美味しそうなチョコモナカアイスを持っていた。
「食べる?」と彼がアイスをこちらに差し出してくるので、
私も「もらうよね。」とひとくちかじってやった。
するとすぐ後ろから、「おっはーーお二人さん!」と彩絵が私たちの肩を組んでくる。