この世界は、真夏でできている。
「てかさー。」と彩絵が私の位置までまた戻ってくる。
「進路もう決めてる?」
正直、この話は耳にタコができるぐらい出た話題だ。
私たちはもう進路を本格的に決めてなくてはいけない時期に突入していた。
来年の今頃には、私たちは進学か、就職か、専門か、いずれかに進んでいるはずだ。
聞くのも億劫になってしまう。
私はやりたいことも、行きたい大学も何も決まっていなかった。
早くしなきゃ、と思うほどいい学校は見つからず、時間だけが経過していく一方だった。
「うん、決めた。」と黒羽も私たちの間に並んだ。
「俺佐上大学」
「えっ、あそこ理系じゃん。」
「まじで!?」
「あんたってあそこの大学目指せるほど頭良かったの…」
なんて言ったが、実際黒羽は頭も良いし、なんでも器用にこなすタイプだった。
黒羽だったらもっと上の大学も、目指そうと思えば目指せたかもしれない。
彩絵は1年の時から保育系に進むと言っていて、
それは今も変わらずのようだ。
みんなちゃんと決めてるんだ。私だけか、こんなにぐだぐだ毎日過ごしているのは。
「進路もう決めてる?」
正直、この話は耳にタコができるぐらい出た話題だ。
私たちはもう進路を本格的に決めてなくてはいけない時期に突入していた。
来年の今頃には、私たちは進学か、就職か、専門か、いずれかに進んでいるはずだ。
聞くのも億劫になってしまう。
私はやりたいことも、行きたい大学も何も決まっていなかった。
早くしなきゃ、と思うほどいい学校は見つからず、時間だけが経過していく一方だった。
「うん、決めた。」と黒羽も私たちの間に並んだ。
「俺佐上大学」
「えっ、あそこ理系じゃん。」
「まじで!?」
「あんたってあそこの大学目指せるほど頭良かったの…」
なんて言ったが、実際黒羽は頭も良いし、なんでも器用にこなすタイプだった。
黒羽だったらもっと上の大学も、目指そうと思えば目指せたかもしれない。
彩絵は1年の時から保育系に進むと言っていて、
それは今も変わらずのようだ。
みんなちゃんと決めてるんだ。私だけか、こんなにぐだぐだ毎日過ごしているのは。