この世界は、真夏でできている。
全く別方向を30分ほど歩いたところで、私は後悔した。

どう考えてもこの炎天下の中散歩なんてそもそも愚かだった。

私は途中でコンビニへ入り、吹き出した汗を冷やそうと思った。

時間も時間で、ここらは静かな住宅街と極めて綺麗とも言えない川しかないので、

コンビニの中は私と店員さんしかいなかった。

外で歩き回って、顔をげんなりさせた私とは違い、

店員さんは涼しい顔をしていた。

私は安いアイスを1個だけ買い、川の方へ向かうことにした。
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