この世界は、真夏でできている。
えぇー、と顔を顰めた彼は、ん、と言って手を輪っかにして私の前に差し出した。
「…何?」と問いかけると、
「どうして無理なのか100文字以上200文字以内に答えたまえ」と返してきた。
まだ顔を顰めている。
どうやら輪っかにされた手は、エアーマイクのつもりらしい。
私ははぁ、とひとつ溜息をつき、
「好きな人と帰るの!!」と答えた。
「…何?」と問いかけると、
「どうして無理なのか100文字以上200文字以内に答えたまえ」と返してきた。
まだ顔を顰めている。
どうやら輪っかにされた手は、エアーマイクのつもりらしい。
私ははぁ、とひとつ溜息をつき、
「好きな人と帰るの!!」と答えた。