この世界は、真夏でできている。
家に帰るなり、僕は部屋で自分の連絡先を確認した。

数少ない連絡先だが、家族の他にたった1人、残っていた人物がいる。

紛れもない、彼女だった。

正直を言えば、彼と僕は何か関係があるのは間違いないだろう。

彼の名前を聞けば、心臓の奥がざわつくのを自分でも感じる。

彼女の事もそうだが、彼についても気になる。

そのために僕は、記憶を取り戻すために彼女の元を訪ねた。

昨日の時点で彼女と同じ制服の生徒がぞろぞろと歩いていくのを目にしていたため、

彼女の通う高校はすぐに見つかった。

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