寵愛のいる旦那との結婚がようやく終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい
七
「かしこまりました。大きいのを作るので私の分も取り分けてくださいね。それと足りなかったらミリアさんが帰ってきたら、また頼んでください」
「リーヤが作るオムライス、楽しみに待っています」
「シッシシ、美味いのを頼む」
「はい、待ってる!
「僕も待ってる!」
「何か手伝うことがあったら遠慮なく言えよ」
「ありがとう、アサトさん。みんな頑張るね」
頑張ると言ったからにはしっかりやるわよと厨房に立った。材料はあらかじめ料理に合わせて切ってあるから、炒めて合わせるだけなんだけど。
フライパンを温めてバターを入れチキンにピーマン、玉ねぎを塩胡椒でしっかり炒めて手作りケチャップを絡める。次にご飯をいれて絡めればチキンライスの完成。それにトロトロ卵を乗せてたら出来上がり。みんなに出来た! と振り向くと。
待ちきれなかったのか、それとも心配だったのか、みんながカウンター席に勢揃いしていた。
「へぇ、来た頃よりも出際が良くなったな、最初は危なっかしくて見ていられなかったもんな、シッシシ」
「ナサに下手くそだって言われてから……ちゃんと毎日、家で自炊もしているもの」
「なんと自炊をしているのですか、それは感心ですね。あぁ、リーヤのご飯を毎日食べたい。今度食べに家に行ってもいいですか?」
本音かどうだかわからないことを言い出した、ロカにアサトは目を細める。
「ロカ、おまえは! リーヤ、気を付けろよ本当にコイツ着いて行くぞ」
「シ、シッシ。そうだな、ロカは家まで着いて行くな」
「えっ、家はダメよ。洗濯物は干しっぱなしだし、掃除は適当だもの」
それでも構いません、なんなら私が掃除します。と言い出したロカをアサトとナサは全力で止めた。お前、いまに騎士団に捕まるぞと言って……
そんな騒ぎの中、可愛い二人がお腹をさする。
「リーヤ、僕、お腹空いた早く」
「僕もお腹すいた、早く」
「もうすぐ、出来るから待ってカヤ君、リヤ君。よし、みんなオムライスできたよ、卵が上手くまけなくて出来なくて、見た目が悪いけど食べてみて」
残念ながら想像の中では、トロトロのオムライスができていたのに……卵が硬めのオムライスがテーブルに運んだ。
「やったぁ!」
「カヤ、ここに座ろ!」
みんなが奥の六人掛けのテーブル席に集まった。何時もは好きな席に座るのだけど、いまだけは並んで仲良く座っている。人数分のスプーンと取り分けのお皿を用意して、残っていたカボチャのスープを温めて、サラダを用意する。
「ありがとうな。いただきます」
「リーヤ、いただきまーす!」
「リーヤ、いただきまーす!」
「リーヤの手作りですね、いただきます」
「どれどれ、味は? いただきます」
「召し上がれ!」
みんなはお皿を使わず、スプーンをオムライスに突っ込んだ。一口食べてみんなの口がほころぶ。
「うん、美味しいです」
「本当、ロカさん!」
温めたカボチャスープとサラダだを持って、みんなの所に行く。
「リーヤはここに座れ、ロカの横には絶対に座るなよ!」
ナサに呼ばれて大きな体のコンビ、アサトさんとナサの真ん中に座った。
「ほら、リーヤの分」
「ナサ、ありがとう。いただきます」
ワカさんのアドバイス通り野菜をしっかり炒めて、味が薄かったからコンソメを入れてみた、前よりも味が良くなったかも。
お腹が空いていたからたくさんスプーンに取り、大きな口を開けたら横に座るナサと目があった。
「でかい口だなぁ、シッシシ。それにいい食べっぷりだ」
「動いたから、お腹空いちゃった」
「そうか、オレも腹減った」
ナサもわたしの真似をして元々大きな口で食べだした。そして、まあまあだなとわたしを見て口元を緩ました。
「うまうま」
「うまうま!」
カヤ、リヤも大きな口だけど、ケチャップを口の端に付けて食べてる。
(もう、可愛いな)
「カヤ君、リヤ君。口の周りケチャップだらけだよ。ほっぺにもご飯粒が付いてる!」
そう言ったら、んっ? とお互いの顔を見合わせ笑ってる、その横から肘でつっかれた。
「リーヤ、美味しいよ」
「アサトさん、ありがとう」
みんなでのんびり食事をしてると、カランコロンとドアベルが鳴り、用事を終えたミリアが帰ってきた。
「ただいま、いい匂いだね」
「お帰りなさい、ミリアさん」
「ミリア、肉! 肉を焼いてくれ!」
「お肉!」
「お肉!」
「私もお肉が欲しいです」
「お前らは……悪いなリーヤ、俺にも肉」
「いいえ、わたしもお肉食べたいです!」
オムライスだけでは足りない、みんなのお肉コールが始まった。ミリアはふぅとため息をつき袖をまくった。
「分厚いステーキを今作るから待ってな。リーヤは悪いけど手伝ってね!」
「はーい!」
しばらくすると、店内にお肉の焼ける良い香りが漂った。
「リーヤが作るオムライス、楽しみに待っています」
「シッシシ、美味いのを頼む」
「はい、待ってる!
「僕も待ってる!」
「何か手伝うことがあったら遠慮なく言えよ」
「ありがとう、アサトさん。みんな頑張るね」
頑張ると言ったからにはしっかりやるわよと厨房に立った。材料はあらかじめ料理に合わせて切ってあるから、炒めて合わせるだけなんだけど。
フライパンを温めてバターを入れチキンにピーマン、玉ねぎを塩胡椒でしっかり炒めて手作りケチャップを絡める。次にご飯をいれて絡めればチキンライスの完成。それにトロトロ卵を乗せてたら出来上がり。みんなに出来た! と振り向くと。
待ちきれなかったのか、それとも心配だったのか、みんながカウンター席に勢揃いしていた。
「へぇ、来た頃よりも出際が良くなったな、最初は危なっかしくて見ていられなかったもんな、シッシシ」
「ナサに下手くそだって言われてから……ちゃんと毎日、家で自炊もしているもの」
「なんと自炊をしているのですか、それは感心ですね。あぁ、リーヤのご飯を毎日食べたい。今度食べに家に行ってもいいですか?」
本音かどうだかわからないことを言い出した、ロカにアサトは目を細める。
「ロカ、おまえは! リーヤ、気を付けろよ本当にコイツ着いて行くぞ」
「シ、シッシ。そうだな、ロカは家まで着いて行くな」
「えっ、家はダメよ。洗濯物は干しっぱなしだし、掃除は適当だもの」
それでも構いません、なんなら私が掃除します。と言い出したロカをアサトとナサは全力で止めた。お前、いまに騎士団に捕まるぞと言って……
そんな騒ぎの中、可愛い二人がお腹をさする。
「リーヤ、僕、お腹空いた早く」
「僕もお腹すいた、早く」
「もうすぐ、出来るから待ってカヤ君、リヤ君。よし、みんなオムライスできたよ、卵が上手くまけなくて出来なくて、見た目が悪いけど食べてみて」
残念ながら想像の中では、トロトロのオムライスができていたのに……卵が硬めのオムライスがテーブルに運んだ。
「やったぁ!」
「カヤ、ここに座ろ!」
みんなが奥の六人掛けのテーブル席に集まった。何時もは好きな席に座るのだけど、いまだけは並んで仲良く座っている。人数分のスプーンと取り分けのお皿を用意して、残っていたカボチャのスープを温めて、サラダを用意する。
「ありがとうな。いただきます」
「リーヤ、いただきまーす!」
「リーヤ、いただきまーす!」
「リーヤの手作りですね、いただきます」
「どれどれ、味は? いただきます」
「召し上がれ!」
みんなはお皿を使わず、スプーンをオムライスに突っ込んだ。一口食べてみんなの口がほころぶ。
「うん、美味しいです」
「本当、ロカさん!」
温めたカボチャスープとサラダだを持って、みんなの所に行く。
「リーヤはここに座れ、ロカの横には絶対に座るなよ!」
ナサに呼ばれて大きな体のコンビ、アサトさんとナサの真ん中に座った。
「ほら、リーヤの分」
「ナサ、ありがとう。いただきます」
ワカさんのアドバイス通り野菜をしっかり炒めて、味が薄かったからコンソメを入れてみた、前よりも味が良くなったかも。
お腹が空いていたからたくさんスプーンに取り、大きな口を開けたら横に座るナサと目があった。
「でかい口だなぁ、シッシシ。それにいい食べっぷりだ」
「動いたから、お腹空いちゃった」
「そうか、オレも腹減った」
ナサもわたしの真似をして元々大きな口で食べだした。そして、まあまあだなとわたしを見て口元を緩ました。
「うまうま」
「うまうま!」
カヤ、リヤも大きな口だけど、ケチャップを口の端に付けて食べてる。
(もう、可愛いな)
「カヤ君、リヤ君。口の周りケチャップだらけだよ。ほっぺにもご飯粒が付いてる!」
そう言ったら、んっ? とお互いの顔を見合わせ笑ってる、その横から肘でつっかれた。
「リーヤ、美味しいよ」
「アサトさん、ありがとう」
みんなでのんびり食事をしてると、カランコロンとドアベルが鳴り、用事を終えたミリアが帰ってきた。
「ただいま、いい匂いだね」
「お帰りなさい、ミリアさん」
「ミリア、肉! 肉を焼いてくれ!」
「お肉!」
「お肉!」
「私もお肉が欲しいです」
「お前らは……悪いなリーヤ、俺にも肉」
「いいえ、わたしもお肉食べたいです!」
オムライスだけでは足りない、みんなのお肉コールが始まった。ミリアはふぅとため息をつき袖をまくった。
「分厚いステーキを今作るから待ってな。リーヤは悪いけど手伝ってね!」
「はーい!」
しばらくすると、店内にお肉の焼ける良い香りが漂った。