生きづらさ
第一章 白と黒
札幌①
羽田空港から新千歳空港まで2時間弱かかった。
あっという間と言えばそうだった。
僕の隣にはサラーリマンが座っており新聞の経済欄を読んでいた。
その隣にはサングラスをかけた女性がほとんど動かず前を向いていた。
眠っていたのかもしれない。
新千歳空港に着くと一斉に荷物棚から荷物を取り出し飛行機から降りた。
僕は窓側だったので少し待った。
空港を出て電車に乗ると辺りは例年より少し早い紅葉が咲いていた。
広々とした大地は僕をどこか異世界の地へ連れて行こうとしていた。
北海道は本当に広い。
国が2つや3つはできるのではないかと思う。
函館に着く頃には昼過ぎになっていた。
予約したホテルに荷物を置くと、商店街を歩くことにした。
僕が旅行するのにはいくつか理由がある。
ご当地の美味しい物が食べたい、観光名所に行きたい、そして何よりも頭の中を空っぽにしたい。
仕事と自宅の繰り返しだと、僕は時に息苦しさを感じるのだ。
このままこうやって老いていくのかとか、僕の人生は何もかわらないのかとかといった感情でもない。
ただ僕は同じことの繰り返しの中に落ち着きを保つことができないのだ。
熱しやすく冷めやすい、飽きっぽいと言われることもある。
もちろん僕にそんな自覚はない。
安定という言葉は人それぞれ捉え方や価値観が変わってくる。
僕が言いたいのは人それぞれで感性や価値観が違うと言うことをまずは言いたい。
当たり前のように思われるが、ある場面においてそれは通用しないのだ。
僕は守るものもなければ失うものもない。
来るものを拒む時もあれば、去るものを追う時もある。
考え方が固まってしまった時、頭の中がごちゃごちゃした時、ひとまず現実から少し離れる。
独り身の特権でもある。
僕は長い物には巻かれろという考え方は思考停止の一つだと思う。
僕は評論家でもなければ御意見番でもない。
白黒を明確にしないと気が済まないタイプでもない。
何が正しくて何が間違えかを言いたい訳ではない。
あくまでも僕の考えや感性を勝手に述べているだけだ。
世の中は賛否両論あると思う。
それでいいのだ。
僕には人を評価する筋合いはない。
ただ一つだけ言うとすれば、できることなら人を傷つけたくない。
もちろん自分自身もだ。
あっという間と言えばそうだった。
僕の隣にはサラーリマンが座っており新聞の経済欄を読んでいた。
その隣にはサングラスをかけた女性がほとんど動かず前を向いていた。
眠っていたのかもしれない。
新千歳空港に着くと一斉に荷物棚から荷物を取り出し飛行機から降りた。
僕は窓側だったので少し待った。
空港を出て電車に乗ると辺りは例年より少し早い紅葉が咲いていた。
広々とした大地は僕をどこか異世界の地へ連れて行こうとしていた。
北海道は本当に広い。
国が2つや3つはできるのではないかと思う。
函館に着く頃には昼過ぎになっていた。
予約したホテルに荷物を置くと、商店街を歩くことにした。
僕が旅行するのにはいくつか理由がある。
ご当地の美味しい物が食べたい、観光名所に行きたい、そして何よりも頭の中を空っぽにしたい。
仕事と自宅の繰り返しだと、僕は時に息苦しさを感じるのだ。
このままこうやって老いていくのかとか、僕の人生は何もかわらないのかとかといった感情でもない。
ただ僕は同じことの繰り返しの中に落ち着きを保つことができないのだ。
熱しやすく冷めやすい、飽きっぽいと言われることもある。
もちろん僕にそんな自覚はない。
安定という言葉は人それぞれ捉え方や価値観が変わってくる。
僕が言いたいのは人それぞれで感性や価値観が違うと言うことをまずは言いたい。
当たり前のように思われるが、ある場面においてそれは通用しないのだ。
僕は守るものもなければ失うものもない。
来るものを拒む時もあれば、去るものを追う時もある。
考え方が固まってしまった時、頭の中がごちゃごちゃした時、ひとまず現実から少し離れる。
独り身の特権でもある。
僕は長い物には巻かれろという考え方は思考停止の一つだと思う。
僕は評論家でもなければ御意見番でもない。
白黒を明確にしないと気が済まないタイプでもない。
何が正しくて何が間違えかを言いたい訳ではない。
あくまでも僕の考えや感性を勝手に述べているだけだ。
世の中は賛否両論あると思う。
それでいいのだ。
僕には人を評価する筋合いはない。
ただ一つだけ言うとすれば、できることなら人を傷つけたくない。
もちろん自分自身もだ。
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