豆腐
思い出②
床に広げられた地図を片付けた。
ご飯を食べ終えて満足したのだろう、機嫌が良さそうな表情で部屋に入ってきた。
今日起きたことや出会った人たちの思い出話をしてくれた。
彼女は祖父母のことも、あの土地の人々も自然も好きなんだろう。
一通り話し終えるとベッドの上に飛び乗り上を向いて目を瞑った。
何かを考えているのだろう。
その間僕は宿題をした。
次の漢字の読み方を答えなさい。
問題「豆腐」
解答「とーふ」
「とうふ」
彼女はそう呟いた。
僕は消しゴムで解答を消し、書き直した。
まもるとまなまが戻ってきた。
2人もまた機嫌が良さそうだった。
まなみは葉月とおしゃべりをし、まもると僕はいつものように宿題をした。
その後、4人でカーレースのテレビゲームをした。
葉月は明らかに上達していた。
いつの間に上達したのだろう。
夜中僕が寝ている時に練習をしにきていてもおかしくはなかった。
もちろん葉月はそこまでゲームに熱中するタイプではない。
葉月とまもるは一位を争う熱戦をしている中、僕とまなみはタイムオーバーにならないための熱戦をしていた。
時折まなみは僕にイタズラをしかけた。
枕や教科書で僕の目線を塞いだりと。
きっと彼女も普通にやれば3位には入るのだろうがゲームに飽きてきていたのだろう。
だが、まもると葉月に冗談でもイタズラをできるような空気はなかった。
しばらくすると葉月のお母さんが葉月に帰る旨を伝えた。
僕らは葉月の家族を玄関先まで見送った。
僕達は4人で仲良く過ごしていたのだ。
僕の行き過ぎた冗談や無神経な冗談を除けばだが。
時が経ち僕と葉月とまもるは大学を卒業し、就職をした。
僕はOA機器の営業、葉月は雑貨屋、まもるは貿易会社に就職した。
まなみは大学で魚介を勉強し、ダンスサークルに入っていた。
お互い会えない時間も増えていった。
しかし4人が集まれば、昔と変わらず楽しく過ごした。
僕の冗談を除けば。
ご飯を食べ終えて満足したのだろう、機嫌が良さそうな表情で部屋に入ってきた。
今日起きたことや出会った人たちの思い出話をしてくれた。
彼女は祖父母のことも、あの土地の人々も自然も好きなんだろう。
一通り話し終えるとベッドの上に飛び乗り上を向いて目を瞑った。
何かを考えているのだろう。
その間僕は宿題をした。
次の漢字の読み方を答えなさい。
問題「豆腐」
解答「とーふ」
「とうふ」
彼女はそう呟いた。
僕は消しゴムで解答を消し、書き直した。
まもるとまなまが戻ってきた。
2人もまた機嫌が良さそうだった。
まなみは葉月とおしゃべりをし、まもると僕はいつものように宿題をした。
その後、4人でカーレースのテレビゲームをした。
葉月は明らかに上達していた。
いつの間に上達したのだろう。
夜中僕が寝ている時に練習をしにきていてもおかしくはなかった。
もちろん葉月はそこまでゲームに熱中するタイプではない。
葉月とまもるは一位を争う熱戦をしている中、僕とまなみはタイムオーバーにならないための熱戦をしていた。
時折まなみは僕にイタズラをしかけた。
枕や教科書で僕の目線を塞いだりと。
きっと彼女も普通にやれば3位には入るのだろうがゲームに飽きてきていたのだろう。
だが、まもると葉月に冗談でもイタズラをできるような空気はなかった。
しばらくすると葉月のお母さんが葉月に帰る旨を伝えた。
僕らは葉月の家族を玄関先まで見送った。
僕達は4人で仲良く過ごしていたのだ。
僕の行き過ぎた冗談や無神経な冗談を除けばだが。
時が経ち僕と葉月とまもるは大学を卒業し、就職をした。
僕はOA機器の営業、葉月は雑貨屋、まもるは貿易会社に就職した。
まなみは大学で魚介を勉強し、ダンスサークルに入っていた。
お互い会えない時間も増えていった。
しかし4人が集まれば、昔と変わらず楽しく過ごした。
僕の冗談を除けば。